資格取得の方法
住宅診断士の資格取得は、毎年11月に行われる予定になっており、一年に一回しか実施されない点を考慮した上で勉強を進めていく必要があります。住宅診断士の受験資格は特に設定されておらず、年齢や学歴を問わず誰でも受験可能です。
ただし、出題範囲はやや広範囲で、マンションや住宅などの法規や実務範囲でのガイドラインに関係することや住宅の給排水や衛生などの呼称について、業務に関するコンプライアンスまで様々です。試験会場も全国7箇所と限られており、主要都市に交通機関を活用して、アクセスする必要があります。民間の試験であり、なおかつマークシート方式の4択問題なので難易度はそれほど高くはありませんが、受験費用が高い点と一年に一回しか開催されていない点、実施されている場所が限られている点を考慮すると、安易に受験できる試験であるとは言えないでしょう。受験生の殆ど建築士であり、不動産や建築事業に関わっている方が中心です。
住宅診断士の評価を活用する方法とメリット
中古住宅物件の価格や価値を判断してくれる住宅診断士の評価を活用する方法はたくさんあります。
まずは住宅の価値が低いと判断された場合、解体やリフォームを検討する必要があるでしょう。特に住宅の価値は都会に近くなるにつれ、高くなっていく傾向があります。相場よりも評価額が安く見積もられた場合は、その理由について精査して問題解決に尽力するか、不動産を放棄して新しくビジネスを利用するためにも解体して更地にするなどの行動を起こすべきです。
住宅診断士を活用するメリットは、その住宅の価値を客観的に判断してくれるので、不動産市場に初めて参入する際に役立ちます。適性な価値で販売または貸借することによって売り手側にも買い手側にも得をする市場が出来上がるのです。それだけでなく、住宅診断士の情報は、住宅における悪い点や良い点を中立的な視野からわかりやすく説明する、住宅の利点をアピールして欠点をカバーするなどの運用も可能です。
